●塗料が垂れても床面を汚さないように布シートを敷きつめます。
このシートは外壁の塗装が終了するまで敷きっ放しにするので,雨が降った時に水を通さないシートだと
水が溜まってしまい不都合があるのです。
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●東側のお隣との境です。(シートの外側のフェンスには布のシートがかけてあります)
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●ビニールやテープでの養生を行う前に,トタンの部分,帯,雨樋の「ケレン」を行います。
ケレンというのは,英語の「clean」が訛った塗装用語で,塗装する面のホコリやゴミはもちろん,
劣化して浮き上がった古い塗膜,錆びなどを鉄ヘラ・サンドペーパー等を当てて落とす作業です。
錆びていなくてもサンドペーパーや研磨材でこすって細かいキズを付けること(=目荒らし)によって
塗料の密着が向上します。
でも,この写真↓は「ケレン」というよりは新築時の吹付塗装業者の尻拭いです。
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●黒いのは帯の上にある細長いトタンで「雨押え」とか「水切」とよびます。
新築時の外壁吹付塗装の養生がアバウトなため,トタンに「リシン」がはみ出して付いています。
(マウスポインタを乗せると削り落としてからサンドペーパーをかけた後の写真に変わります)
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●帯の下面は壁と一緒に吹き付けてしまっています。
しっかり密着していて取りきれませんが鉄ヘラで削ってサンドペーパーをかけます。
(マウスポインタを乗せるとケレン後の写真に変わります)
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●黄色い矢印で示した黒い汚れは【水が集中して流れ落ちるため】だと思っていましたが,
足場から良く見ると,そうじゃなかったのです。
(マウスポインタを乗せると赤い四角の部分のアップに変わります。)
ぷくっとした黒いものはトタンの継ぎ目に入れられたシリコンのシーリング材で,
これが汚れの原因でした。
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●シリコンのシーリング材は塗料が乗らず,しかも,周囲を汚す性質があるので,塗装屋としては
非常に迷惑なモノなのですが,たいへん丈夫で安価なため塗装屋以外にはよく使用されています。
このままでは塗装ができず,養生のためのテープも付かないので,特別な下塗を行います。
白っぽく見えるのがその塗料です。
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●「主剤」と「硬化剤」を「4:1」で混合して使用する「2液型」の塗料です。
1kgで10,000円以上の破格に高価な塗料ですが,シリコンのシーリング材にそこそこ付着する塗料は
この逸品,関西ペイントの「シープラ」,これしかないのであります。
(メーカーの方のお話では『なぜか北海道以外ではほとんど売れない』そうです。)
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●ガレージのシャッターボックスの上と左右にもシリコンのシーリング材(透明)が使われています。
余計な部分を削ってから「シープラ」を塗りました。
(マウスポインタを乗せると処置後の写真に変わります。)
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●ベランダ内の養生がほぼ完了。
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●ベランダ西側の上の養生もほぼ完了。
イタリア製の瓦はスペアが無いとのことで,もし,割ってしまったら同じものが見付かるかどうか
わかりませんから,今回,瓦の上での作業は,最も軽量な(55kg)私が行うことにしました。
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