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塗替え Q&A建築塗装の基礎知識

建築塗装用語集《仕上げ》

【テクスチュア】【テクスチャー】
塗装することによって得られる模様や仕上り感・質感のこと。

【リシン】
JIS規格の「薄付け仕上げ塗材」の代表的な仕上げ。大別するとセメント系のものとアクリル系のものがあり,現在ではアクリル系のものが主流である。アクリル系のものの中には素地のクラック(ひび割れ)への追従を目的とした弾力性を有するものがあり「弾性リシン」とよばれているが,リシンの塗膜は薄いため,あまり意味がない上に,スタンダードなリシンよりも汚れやすい。下塗りの後,口径が4〜6mmの吹付け器具「リシンガン」または「万能ガン」で1〜2回吹き付けて施工する。製品としては「シポカケン/エスケー化研」「ダンセイリシン/恒和化学」などがある。スタンダードな「リシン」には防藻防カビ性が無いため,北側に藻が生じやすいので,新築で採用する場合には,防藻防カビの添加剤を加えるとある程度の効果が期待できる(「バイテク水性用/スズカファイン」など)。

リシン
リシン

【スタッコ】
JIS規格の「厚付け仕上げ塗材」の代表的な仕上げ。大別するとセメント系のものとアクリル系のものがあり,現在ではアクリル系のものが主流である。アクリル系のものの中には素地のクラック(ひび割れ)への追従を目的とした弾力性を有するものがあり,「弾性スタッコ」とよばれている。下塗りの後,口径が8〜12mmの吹付け器具「スタッコガン」または「タイルガン」で2回吹き付けて施工する。(その上に2回上塗りを行って仕上げる場合もある)。スタンダードな「スタッコ」には防藻防カビ性が無いため,北側に藻が生じやすいので,新築で採用する場合には,防藻防カビの添加剤を加えるとある程度の効果が期待できる(「バイテク水性用/スズカファイン」など)。製品としては「シポロック/エスケー化研」「ラバスタッコ/恒和化学」などがある。「スタッコ」は模様が深いため汚れやすく,また,塗り替えるにあたってはリシンや吹き付けタイルに比べ2倍以上の塗料を必要とする。また,既存が「弾性スタッコ」の外壁を塗り替える場合,素地の種類によっては塗り替えた後に塗膜が膨れるトラブルが生じるとのことで,注意を要する。

【吹き付けタイル・吹付けタイル・吹付タイル】ふきつけたいる
JIS規格の「複層仕上げ塗材」の代表的な仕上げ。リシン,スタッコが下塗り後,単一の塗料を吹き付けることにより模様付けを行って仕上げるのに対し,吹付けタイルは下塗り後,厚みと模様を加えるため主材(中塗り)の吹付けを口径が4〜8mmの吹付け器具「タイルガン」または「万能ガン」で2工程行い,その上に上塗りを2回塗って仕上げる。下塗りを別として,異種塗料2層の構成となるので「複層仕上」といわれる。吹付けタイルの主材には大別すると,“標準的なもの”と“結合が強固なエポキシタイル”と“弾力性のある弾性タイル”の3種類が存在する。上塗りはアクリルからフッ素までさまざまである。製品としては「レナラック/エスケー化研」「ラフトンエポキシジャンボ/スズカファイン」「透湿弾性タイル/菊水化学」などがある。

【ヘッド押さえ】へっどおさえ
スタッコ,吹付けタイルなどの模様塗りを行った直後,乾燥前にプラスチックのローラーや金コテで押さえ,凸部頂上を平らにする仕上げ方法を指す。「凸部処理」「ヘッドカット」ともいう。「ヘッド押さえ」を行わない場合は「吹きっぱなし」という。

 
吹き付けタイル
スタッコ
ヘッド押さえ
(凸部処理)
吹き付けタイル ヘッドカット スタッコ ヘッドカット
吹きっぱなし
吹き付けタイル 吹きっ放し スタッコ 吹きっ放し

【マスチック仕上げ】ますちっくしあげ
高粘度の塗材をへちま繊維状のスポンジのローラー「マスチックローラー」「砂骨ローラー」「パターンローラー」で塗ることによって,表面にさざ波形の模様を付ける仕上げのこと。ローラーには「荒目」と「細目」の2種類あり,細目のローラーでつくった模様をゆず肌模様とよぶ場合がある。塗料を希釈する度合いによって凹凸の具合が異なる。工法には,模様を付ける塗料がそのまま上塗りを兼ねる方法や,模様付け後に上塗りをして仕上げる方法など複数ある。

マスチック仕上げ
砂骨ローラー模様

参照:「外壁塗装の工程」マスチックローラーによる微弾性下塗材の塗付

【オイルフィニッシュ】
木部塗装において,表面に塗膜を形成させるのではなく,塗付して染み込ませてから布等で拭き取りを行って仕上げる方法のこと。製品としては「ワトコ」などがある。

【多彩模様塗料】たさいもようとりょう
仕上りが単色でない塗料で,1つの缶の中に数色が混じらずに存在しているものと,別々の缶に入った2色の塗料を同時に吹き付け塗装することが前提にされているものの2種類がある。中でも,細かく砕いた石や陶磁器を着色成分として用いたものを石材調仕上塗材(せきざいちょうしあげとざい)とよばれ,セラミック塗料と称される場合もある。製品としては「ゾラコート」「ペリアート」「シグマルト」「スキン」「エレガンストーン」などがある。

【デコラティブペイント】
木目や大理石などを模した装飾的塗装。塗装というよりは絵画に近い。

【くしびき】
「ジョリパット/アイカ工業」「ベルアート/エスケー化研」等の装飾性仕上塗材をコテ塗りあるいは吹き付けた直後,乾燥前にくしで模様を付ける方法。くしのほかにも,コテで任意の模様を付ける方法や凹凸が刻まれた特別なローラーなどを使用して模様を付ける方法もあり,メーカー側で「キャニオン」「ウェーブ」などさまざまにネーミングされた模様がいろいろある。

【つやあり】
【つやけし】
光沢のある仕上げを「つやあり」「全つや」「グロス」とよび,まったく光沢のない仕上げを「つや消し」「全つや消し」「マット」「フラット」という。つやありとつや消しの中間を「5分つや」「半つや」「セミグロス」などと表現する。つやあり仕上げの場合には,段差や傷など下地のアラが目立ちやすいので,入念な下地調整が必要である。また,「つやあり」が標準品の塗料の場合の「つや消し」には,つやを消すための成分が加えられ,その分だけ耐候性を左右する成分の割合が減ることになるので,外部ではもちが悪くなるのが普通である。

【色相】
「赤い」「黄色い」「青い」など色の種類の相違。

   

【彩度】
「冴えている」「くすんでいる」など色の鮮やかさの度合。塗料の場合,原色に対して加えられる白や黒の量で加減する。

   

【明度】
「明るい」か「暗い」か,の色の差。モノトーンでない場合は,「もし白黒写真で撮ったら?」と考えるとわかりやすい。

   

【調色】ちょうしょく
複数の色を混合して任意の色の塗料を作ること。建築塗装の場合,通常は「白」「黒」「赤錆色」「黄土色」「紺」の5色を混合して作れる色が用いられることが多い。「レモンイエロー」「サーモンピンク」「ワインカラー」「紫」などは,彩度の関係で,前記の5色からでは作れないため,建築塗装業者からすると特殊な色となり,彩度の高い原色が必要となるか,塗料メーカーに特注することになる。缶単位で必要な場合には,塗装職人が調色して作るのではなく,色見本の番号等で塗料メーカーに指定して発注する。塗装工事の価格は白に少量の原色を加えて作れる程度の色である「淡彩色(たんさいしょく)」を基準にしており,それ以外の「中彩色」「濃彩色」「極彩色」「原色」は塗料代が上昇するので,割高になるのが普通。

参照:ブログ記事「調色」

【リフティング】
既存塗膜を溶解させるような強い溶剤を含む塗料を塗り重ねた場合などに,既存塗膜が縮んだり膨れたりして浮き上がること。

【ピンホール】
塗料の希釈不足による発泡,下地に含まれた湿気の蒸発などによって生じた塗装表面の小穴。下地・塗料の種類によっては宿命的に生じる場合もある。

【はじき】
油分,ワックス成分,シリコンシーリング材等,下地に塗料をはじく性質を持ったものが付着している場合に生じる。

【白亜化】はくあか
「チョーキング」ともいう。塗料が劣化により粉化して,手で触ると粉が付く状態。塗装の劣化の目安。

【白化】はっか =【ブラッシング】
塗装後,乾燥中に湿度が高い場合や水がかかった場合に塗膜が白っぽく変色してしまいツヤがなくなる現象。冬の午後2時過ぎに屋根を塗装した場合などに生じる。塗装職人は白化とはいわず,「かぶる」「かぶった」という。

 

《部位名称》 《塗料・材料》 《塗装方法・工程》 《仕上げ》

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