外壁塗装 横浜曽根塗装店

実録塗替え物語 サイディング外壁塗装 塗替え工事の写真日記

[13]2001.05.05 外壁塗装 下塗・上塗 ほか


●「怠け者の節句働き」というのは,「日頃の段取りが悪いために本来休むべき時にも
  働かねばならなくなる」ということの喩えと思いますが,私の亡きオヤジが親方の
  頃は,文字通り,GWは休みに決めていました。
  しかし,今回は特別です。

● 前夜,S様より下記のメールをいただいていました。

 

 


2001/5/4 22:12  Subject: 晴天うれしや
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施工が始まってからは、熱心な天気予報視聴者になりました。
久々の晴天で本当によかったです。
(雨続きで私達もすこしへこんでいましたから)
本来ならお休みのところすみませんが、明日もよろしくお願いします。
6日は是非、家族サービスに励んでください。

 

 

● 私の当初の予測では,早ければ4日に足場を撤去する予定でした。
  ところが,天候が悪く,足場をかけてからすでに2週間も経っているのに
  実働日数はまだ7日目です...。

● 今日は,下塗りの続きからはじまりです。

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● 5月1日に,飛び出ているビスの頭を電動工具で削り取った玄関の天井です。
  前日に1回目,今日2回目のパテ付けをしました。
  サンドペーパーを当てて研いだ後の写真です。
  このあと,下塗りを行いました。

 

玄関天井パテ処理

 

  これは,壁の一番下,サイディングと基礎との間の細いトタン,
  「水切」とよばれる部分です。
  ただのトタンでなく,「塩化ビニール被覆鋼板」(=塩ビ鋼板)といわれる,
  ビニールコーティングされたトタンです。

 

塩ビ鋼板水切

 

  上の写真の,赤い枠で囲ったところのアップが下の写真です。
  良く見ると合成皮革のようなシワシワの模様があり,これが塩ビ鋼板の特徴です。
  塗料によっては,ビニールと馴染みが悪く,塗装後に粘着性を帯びるなど,
  トラブルが起こるそうですが,今回使用している下塗り塗料は塩ビ鋼板にも
  対応しているものです。

 

塩ビ鋼板水切アップ

 

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● 下塗りが午前中に終了したところで,ハンマーとパテを持って一周です。
  浮いている釘を叩き込み,欠けや穴を埋めていくわけです。

  この穴は破風板の端で,釘を抜いた跡です。
  その釘は,水洗いの日に撤去したアンテナを張っていた針金を引っ掛けるため,
  建物の4方の破風に1本ずつ打ち込まれていました。

 

破風/釘を抜いた跡

 

  パテで穴埋めしますが,玄関の天井に使用したパテとは違うものです。
  直接雨の当たるところなので,耐水性の高いパテを使用します。

 

破風/パテ処理

 

 「ポリパテ」といわれるもので,缶に入ったグレーのペースト(主材)と,
  チューブに入ったオレンジ色のペースト(硬化剤)を100:2で練り合わせます。
  練ってから10分ほどで硬くなり使えなくなるので,時間内に使い切れる分を
  ちょっとずつ何度も練り合わせました。

 

ポリパテ

 

  新築時にサイディングを止めるために打った釘の失敗の跡?など,壁面の穴も
  埋めておきます。

 

 

 

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● 午後,ようやく色付けの開始です。
  でもこれは,仕上の色ではありません。

  外壁は,

1.下塗り(白)

2.中塗り=上塗1回目(仕上の色に白を足して薄くした色)

3.上塗り=上塗2回目(仕上げの色)

という3工程で塗装します。

 

中塗り中

 

  当店では2と3を色違いにすることが多いです。
  以前に施工させていただいたお宅の向いの家の方(← 見物人)に
  「白の方が安いからだろ?」と言われたことがありますが,
  そんな下等な理由で色違いにしているわけではありません。

   同じ色なら,2回のうち1回がカスレていても(極端に言えば,塗らなくても)
  わかりません。

  しかし,2回目と3回目を色違いにするということは,2回とも確実に塗る
  必要があります。

  どちらがラクで早く仕事が終わるか,やってみればわかります。
  仕事の“質”でなく“節約”を第一に考えるのならば,同じ色で2回塗って
  作業効率を上げ,人件費を節約するほうが はるかに得策です。

  当店ではお役所の仕事はしていませんが,公共工事では,手抜きを防ぐため,
  各工程を色違いで施工させることが常識になっている
らしいです。

  中塗り・上塗りも下塗り同様,2つの液体を混合してから塗付する2液形です。
  中塗りは,仕上の色2に対して白を1の割合で混合,その合計に対して,
  硬化剤を1/10 加えます。
  希釈するシンナーの量は塗料に対して,5〜15%です。
  この混合計量を目見当で行う業者も少なくないらしいですが,当店では
  秤と電卓とメモを用意,きっちり計量しています。

 

中塗りの材料

 

  希釈(シンナーを加える量)が少ないと,粘りがキツく,塗り肌が良くありません。
  限界まで希釈すれば塗り肌は良くなると思いますが,その分塗装の膜が薄くなり,
  耐久性に影響すると思います。
  試した結果,塗り肌が悪くない最小限の希釈率は12%程度ということで
  落ち着きました。
  下塗りは可使時間(=混合してから使えなくなるまでの時間)が3時間という
  短命な塗料でしたが,中塗り,上塗りに使用するこの塗料は「その日のうちに
  使い切って下さい」と,緩やかです。
  でも,時間が経つにつれて,粘りが増してきますから,初めの粘度を
  感覚で憶えておいて,ちょっとずつシンナーを足して塗り進めてゆきます。

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● 明日は日曜日でお休みをいただき,次回月曜日は中塗りの続きです。

 

 

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