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塗替え Q&A外壁塗装・塗替え・建築塗装の質問と回答

[Q&A.27]外壁塗装に適した季節は?

  (訪問者からのご質問です。メールでのやりとりを編集して掲載しました。)
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《U/男性/40代後半/会社員/東京都》

塗り替えの時期、季節などは、あまり関係がないのでしょうか。


段取りの工夫や材料の選択によってカバーできる場合も多いので,東京,神奈川の都市部ならば,
概ね季節を問わず塗装可能です。

以上たったの2行をもって回答とするのがそこいらにあるQ&Aだと思いますが,
これだけで終わらないのが曽根塗装店です(笑)

その筋の本によれば,

【標準】は気温20度,湿度65%,

【良好な条件】としては15〜30度,75%以下

【可能な条件】としては5〜40度,85%以下

とのことで,一般的な塗料のカタログにはたいてい
「気温5度以下」や「湿度80%以上」の場合には塗装を避けるよう記載されています。

ということは,ベストシーズンは春か秋ということになりますけれども,
それは“温度と湿度”だけで短絡的に判断した場合であって,春と秋は意外と雨が多く,
年によっては春雨前線の長期停滞,あるいは台風ラッシュのため,梅雨時並みに降ります。
雨が多ければ,即ち,工期が延びてしまうのであります。

下記は「過去の天気統計カレンダー」です。
http://weather.biglobe.ne.jp/data/calendar/bl_kanto.html

これを見るまでもなく,最もお天気が安定しているのは晩秋から冬です。
でも,この時期は日が短いので4時半ともなればもう屋外の仕事はできませんし,
屋根は夜露の直撃を受けるため,遅くとも午後2時半頃までしか塗装できません。
(無理矢理塗ると乾燥しなかったり,乾いても艶が無くなって白っぽく変色してしまいます)。
気温が5度を下回ると,塗料の乾燥硬化が極端に遅くなります。
真冬は,夕方塗ったものが翌朝まだ乾いていないというような事態となり,
特に水性の塗料を厚く塗る仕様の場合には,午後に塗ったものが夜間に凍結して
トラブルになることがあるそうです。

逆に,真夏は気温が高過ぎて塗った塗料の表面のみが急激に乾燥し,
泡が生じたりすることがありますから,日陰から塗って行くなど,工夫が必要だったりしますし,
外壁塗装の場合には,ビニールで窓をカバーしますので,冷房をかける習慣のない施主さんからは,
「夏は避けてください」と言われます。

そんなこんなで,すべての条件を理想的に満たす完璧な時期というのは非常に少なく,
最終的には“運”もありますが,要は,施工者が
【下地が十分に乾燥した状態で塗り,先に塗った塗料がちゃんと乾いてから塗り重ねる】
という原則を守ることです。

さらに細かいことを書けばまだ書けますが,こんなところでよろしいでしょうか?


中途半端な質問に 深くお応えいただいて
もっと 実のある質問をすれば よかったと
内心 後悔しています。(少し)  


以上,2002年12月3日着信のメールから始ったやりとりです。
(原文はこの御質問以外にも話題があり,もっともっと長いです。 )


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