|
恰も,クイズのごとき御質問であります。
何よりもまず,このような御質問をいただく事自体が,非常に不可解なのです。
新築工事の着工以前の段階で,この塗装仕様を選択するに際し,当然,業者側からの説明を
受けておられるはずだと思うからです。
もし,何の説明も無しに勝手に決められてしまったとしても,すでに新築工事は始まっている
わけですから,施工業者にその詳細を尋ねればそれで済むことと思うのです。
そう考えると,これはもしかしたら意地の悪い同業者が匿名で私をテストしているのかもしれない
という想像も成り立つのであります (^-^;)
ともあれ,お答えしてみましょう!
私が知る限りでは『キャニオンローラー』というのは エスケー化研のローラーの名称です。
ただの羊毛状のローラーでは無く,凹凸のあるプラスチックのローラーです。
インターネットでエスケー化研HP<http://www.sk-kaken.co.jp/>にアクセスしてください。
『トップページ』→『製品案内』→『装飾仕上塗材』→『ベルアート(多意匠性塗材)』
→『他のパターン』に『キャニオン』仕上が載っています。
コレですよね?
もしコレでないにしても,私にはコレしか思い当たらないのであります。
その上,残念ながら当店では新築でこういった施工の経験が無く,
この施工が行われた壁面の塗替工事の経験もありません。
そこで,コレのことであろうと仮定して,エスケー化研さんに電話して,ネホリハホリと
尋ねてみました。
(たいへん丁寧な対応をしていただきました。→ 横浜営業所 045-313-3551)
◎『塗り替え』
例として,微弾性下塗+各種上塗材(艶有/艶消,水性/弱溶剤系)
◎『汚れのつきやすさ』
表面がガサガサした仕上なので,汚れが溜まりやすいことは否めない
というような解答でした。
『特徴』としては,前述の製品案内のページにあるように,『下地のひび割れに追従』する弾性,
『防かび・防藻性』,そして何よりも,その意匠性(=デザイン性)でしょう。
さて,ここからは,あくまで個人的な見解ですが(余計なおせっかいかもしれませんが),
意匠性の高いもの,デザイン性を重視した仕上は,メンテナンス性では難があるように思います。
ひび割れが生じたり,一部が剥がれたりした場合,復旧(補修後を目立たなくすること)が
困難だと思うからです。
それから,長野県のどちらなのか不明ですが,冬期に凍害の起こり得る,いわゆる“寒冷地”
であるとすれば,塗膜(=塗料の膜)に透湿性がほしい気がします。
気がします,というのは,以前に北海道の同業者から伺った話では,透湿性のない塗装仕様で膨れ,
剥がれなどのトラブルが起こった例があるという話を聞いたことがあるからです。
施工は地元の塗装業者が行うと思いますから,その点心得た上での「ベルアート」の選択
なのであれば,杞憂ですが。
ちなみに,同じくエスケー化研の製品に,「ダンツーコート」という外壁塗装仕様があります。
(『エスケー化研トップページ』→『製品案内』→『建築仕上塗材』
→『ダンツーコート(透湿弾性吹付タイル)』)
この「ダンツーコート」は『弾性』『透湿性』を特徴とする外壁塗装仕様で『期待耐用年数』は
『8〜10年』です。(「ベルアート」の『期待耐用年数』は『4〜6年』です)。
また,「ダンツーコート」の『凸部処理仕上げ』の設計価格(← メーカーが目安として公表
している価格)は,「ベルアート」「キャニオン」仕上での設計価格と同額,
施工規模300平方メートル以上で,1平方メートルあたり4,100円だそうです。
つまり,デザイン性優先ならば「ベルアート」「キャニオン」仕上という選択も悪くはないと
思いますが,汚れにくさや耐久性を優先したいのであれば,「ダンツーコート」という選択も
アリだと思います。
以上,御承知の上での決定なら蛇足ですが。
一般の方がキャニオンローラー仕上をあらかじめ御存知である可能性は非常に低いと
思いますので,おそらくは,設計事務所が建築に関わっている“遊び心”あふれる
“コダワリの住まい”であろう,と想像しています。
私のカン,当たっていますか???
|