外壁塗装 塗替え 神奈川 横浜曽根塗装店

塗替え Q&A建築塗装の基礎知識

外壁塗装工事打ち合わせシート
(発注前の確認事項一覧)

2002年12月,「彩色新生」の12番目 に掲載させていただいたS様のお家の見積にお伺いした私は,
初対面のご挨拶をしてざっと建物を拝見してから,話し合いの座に付いて間もなく,御主人から
渡された書類を見て仰天しました。
「自宅塗装工事打合せ事項」と題され,A4用紙4枚に渡って質問事項が整然と並べられていたからです。

「自宅塗装工事打合せ事項」実物

HPから当店へ塗替えの見積を御依頼になる方は,事前にあれこれ調べている方がほとんどで,
“普通の施主さん”よりも研究熱心ですが,これほどの方は初めてでした。

このページは,S様がネットでの情報収集により自作されたという「自宅塗装工事打合せ事項」を
ベースにして作成しました。
業者を見積りに呼んだ時,何をどう質問したらよいのかわからないという方にとって,役立つと思います。

このままプリントすると使えるようにしようかと思いましたが,やめました。
御自宅に必要と思われる部分のみを抜き出したり,付け加えたりして,御自身で作成してみてください。
その方が,単にアリモノを流用するよりも塗替え工事に対する理解が深まると思うのです。

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以下,白字の部分は記入例で,のところは選択してチェックする形式にしてあります。

 

○○邸 外壁塗装工事 打ち合わせシート

 業者名:○○塗装店

 打合せ日時:○○年○○月○○日(○) ○○時○○分から○○時○○分まで

 ■ 打合せ場所:神奈川県横浜市○○区○○町12-34

 ■ 打合せ事項及び仕様確認:本紙(全○ページ)

 ■ 施工現場 所在地:神奈川県横浜市○○区○○町12-34

 ■ 施工現場 名称:S邸

 ■ 施工範囲:外壁 屋根カラーベスト 屋根トタン部分 破風板・鼻隠板 軒裏
          庇・水切トタン 化粧胴差 雨樋 ベランダ鉄部
  ※その他,建物に応じて項目をアレンジ

 ■ 仕様

 《足場》
 ・形態:
棚足場
 ・設置/撤去:1日/1日
 ・備考・特記事項:足場のシートは全面にかける

 《高圧洗浄》
 ・使用機材:
エンジン駆動,最大150kg/cm2
 ・作業時間:約6時間
 ・備考・特記事項:回転式ノズルを使用

 《1階外壁》:窯業系サイディング横張り
 ・下地補修:継目コーキング撤去打ち替え,その他は増し打ち
 ・下地補修使用材料:変成シリコンシーリング「2550LM/サンスター」及び専用プライマー
 ・下塗塗料・塗り回数:「水性シリコン厚膜シーラー/日本ペイント」1回
 ・上塗塗料・塗り回数:「ファインシリコンフレッシュ/日本ペイント」2回
 ・塗装方法:ウールローラー,ハケ
 ・備考・特記事項:上塗塗料は「弱溶剤2液形シリコン樹脂塗料」,色違いで2回塗り
          塗料の缶数を見積書に記載する

 《2階外壁》:モルタル リシン吹き付け仕上げ
 ・下地補修:ひび割れ部分に微弾性下塗材充填,欠損部分は樹脂モルタル補修
 ・下地補修使用材料:「スーパーホルダーG/関西ペイント」,「カチオンタイトF/ヤブハラ」
 ・下塗塗料・塗り回数:「ホルダーG2/関西ペイント」1回
 ・上塗塗料・塗り回数:「アクアシリコンAC2/関西ペイント」2回
 ・塗装方法:ウールローラー,ハケ 但し,下塗塗料はパターンローラー
 ・備考・特記事項:下塗塗料は1m2あたり1kg塗付,
          上塗塗料は「水性シリコン樹脂塗料」,色違いで2回塗り
          塗料の缶数を見積書に記載する

 《屋根カラーベストコロニアル》
 ・下塗塗料・塗り回数:「水系シリコンシーラー/水谷ペイント」1回
 ・上塗塗料・塗り回数:「水系シリコン/水谷ペイント」2回
 ・塗装方法:ウールローラー,ハケ
 ・備考・特記事項:上塗塗料は屋根用の「水性シリコン樹脂塗料」の高級品
          塗装後に「縁切り」を行う
          頂上・外周のトタン部分は水性塗料が不適のため,別の塗料を塗る

 《屋根トタン部分》
 ・下地調整:継目コーキング既存撤去打ち替え,全面サンドペーパー研摩
 ・下塗塗料・塗り回数:「エポックマイルド#2000/水谷ペイント」1回
 ・上塗塗料・塗り回数:「パワーシリコンマイルド2/水谷ペイント」2回
 ・塗装方法:ハケ
 ・備考・特記事項:下塗(錆止塗料)は「弱溶剤2液形エポキシ樹脂塗料」,
          上塗塗料は屋根用の「弱溶剤2液形シリコン樹脂塗料」

 《破風板・鼻隠板》:木製
 ・下地調整:破風板は電動工具により総剥離,その他,全面サンドペーパー研摩
 ・下塗塗料・塗り回数:なし
 ・上塗塗料・塗り回数:「ファインウレタンU100/日本ペイント」2回
 ・塗装方法:ハケ
 ・備考・特記事項:上塗塗料は「弱溶剤2液形ウレタン樹脂塗料」,硬化剤は「木部用硬化剤」を使用
          (下塗塗料を塗ると仕上りは良くなるが,剥がれやすい)

 《軒裏》:ケイカル板
 ・下地調整:継目パテ処理
 ・下塗塗料・塗り回数:なし
 ・上塗塗料・塗り回数:「ビルデック/大日本塗料」2回
 ・塗装方法:ウールローラー,ハケ
 ・備考・特記事項:上塗塗料は「弱溶剤アクリル樹脂塗料」の艶消,下塗塗料は不要

 《庇・水切トタン》
 ・下地調整:全面サンドペーパー研摩
 ・下塗塗料・塗り回数:「エスコ/関西ペイント」1回
 ・上塗塗料・塗り回数:「セラMシリコン/関西ペイント」2回
 ・塗装方法:ハケ
 ・備考・特記事項:下塗(錆止塗料)は「強溶剤2液形エポキシ樹脂塗料」,
          上塗塗料は「弱溶剤2液形シリコン樹脂塗料」

 《化粧胴差》:窯業系部材
 ・下地補修:継目既存コーキング撤去打ち替え
 ・下地補修使用材料:変成シリコンシーリング「2550LM/サンスター」及び専用プライマー
 ・下塗塗料・塗り回数:「リフノン/スズカファイン」
 ・上塗塗料・塗り回数:「ワイドシリコン/スズカファイン」2回
 ・塗装方法:ハケ
 ・備考・特記事項:下塗(錆止塗料)は「弱溶剤2液形シーラー」,
          上塗塗料は「弱溶剤シリコン樹脂塗料」

 《雨樋》
 ・下地調整:研磨材による全面目荒らし
 ・下塗塗料・塗り回数:金具部分のみ「リフノン/スズカファイン」1回
 ・上塗塗料・塗り回数:「ワイドシリコン/スズカファイン」1回
 ・塗装方法:ハケ
 ・備考・特記事項:下塗は「弱溶剤2液形シーラー」,
          上塗塗料は「弱溶剤シリコン樹脂塗料」

 《ベランダ鉄部》
 ・下地調整:発錆部電動工具研摩,その他全面サンドペーパー研摩
 ・下塗塗料・塗り回数:「スーパーザウルス/関西ペイント」発錆部拾い塗りの上,全面に1回
 ・上塗塗料・塗り回数:「セラMシリコン/関西ペイント」2回
 ・塗装方法:ハケ
 ・備考・特記事項:下塗(錆止塗料)は「弱溶剤2液形エポキシ樹脂塗料」,
          上塗塗料は「弱溶剤2液形シリコン樹脂塗料」

  ※以上,部位別の仕様(下地処理の有無・度合,および,どこに何を何回塗るか)は見積りの
   基本であり,金額算出のための前提条件となる重要事項ですから,単に話を聞くだけでなく,
   見積書に明記してもらいましょう。

   《外壁塗装工事の見積書の読み方についてはこのページを参照してください》

  ※塗料には多くの種類があり,素材や状態に応じて選択肢は多岐に渡りますので,
   選択の根拠・理由は納得できる説明を求めましょう。

   《塗料の種類・選択についてはこのページを参照してください》

  ※このページに記載してある塗料・材料の選択は“例示”です。
   (“実際には曽根塗装店では使用していない塗料”も例示してあります)

 ■ 見積書について
 ・見積書提出日:
○○年○○月○○日(○)まで
 ・見積書提出手段:郵便 宅配便 メール FAX 持参
 ・有効期限:
作成日より○○日間
 ・備考・特記事項:外壁と屋根の上塗塗料のカタログを添付

 ■ 発注・契約について
 ・発注または不成約回答:
見積書到着後1ヶ月以内
 ・契約書:有 
 ・備考・特記事項:

 ■ 工期および工事前・工事中について
 ・工事開始予定:
○○年○月上旬
 ・近隣挨拶:施主と業者で行う 業者のみで行う 施主のみで行う
 ・近隣挨拶軒数:
8軒
 ・工事期間:実働14日間位,着工から完了まで3週間位
 ・作業人員:3名
 ・延べ作業人員:42人工前後
 ・作業時間:8時頃から17時頃まで
 ・休工日:土曜 日曜 祭日
 ・天候による休工:
雨天および降水確率40%以上
 ・工事車両数:1台,足場工事の日は2台
 ・備考・特記事項:建物の廻りの荷物・植木鉢は着工前に施主が移動しておく。
          物置は業者が移動する。

 ■ 支払について
 ・検収期間:
1週間
 ・支払方法:一括払い 分割払い 振込み 集金 ローン
 ・備考・特記事項:
工事完了後10日以内一括払い

 ■ 保証・アフターケアについて
 ・保証書:有 
 ・保証期間:
○年
 ・保証形態:施工業者単独 施工業者・塗料販売店・塗料メーカーの連名
 ・備考・特記事項:
3年後に訪問・点検

   以上の通り,塗装工事にあたっては遵守される内容であることを前提に
   各打合せおよび仕様の確認をいたしました。

    施工業者:○○塗装店 代表者 ○○ ○○

    依頼者:○○ ○○

  ※最後に記入内容を再確認して,両者サイン。コピーしたものを施工業者に渡しておく。

 

上記の原作者であるS様のお家に伺った時は,質疑応答を繰り返しながら御主人が随時記入してゆき,
「はじめまして」から「失礼します」まで4時間半かかりました。
S様は会社の経営をされており,重要な取引の打ち合せにはいつもこのような書式を用意して臨み,
この方法を始めてからは「言った」「言わない」でモメることはなくなったとおっしゃっておられました。

このページをご覧になっている方の中には,「え〜っ!ここまでやるの?」と思われる方もいらっしゃる
でしょうし,「こんなの面倒臭い」としか思えない方もおられるでしょう。
しかし,大金を支払う工事の内容について,値段以外なんだかよくわからない曖昧な見積書しかない
としたらヘンだと思いませんか?(業者の思う壷にハマっているかもしれません)
労力を惜しんで失敗したら,依頼した貴方にも責任はあります。
納得できる買い物をして,その後も満足な結果を得るために,ほんの数時間,がんばってください。

実を言えば,塗り替えQ&A/Q.30/外壁塗装工事の施工管理方法は?」
書いたように,塗装工事は依頼者による厳密な管理が事実上不可能な,かなり『不明瞭な作業』
なので,このような質疑を行っても“抜け道”はいくらでもあります。
ですから,抜け道を塞ぐことよりも,“このような話を事前に行う”ことにこそ意義があります。
十分な話し合いをすれば,相手の対応でその業者と貴方との相性が多少なりとも見えてくるはずです。


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